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新宿ケチャまつり:48年続くバリ島の儀式

芸能山城組による第48回ケチャまつりが2026年7月29日〜8月2日、新宿三井ビルで開催。1976年から続くバリ島合唱舞踏劇が新宿の夏の風物詩となった理由。

著者:Go Shinjuku
新宿ケチャまつり:48年続くバリ島の儀式

毎年夏、新宿三井ビルの中庭に東京にはない音が響き渡ります。約100人の演者が一つの光を囲んで「ケチャ」を始めるのです。これはバリ島の合唱舞踏劇で、すべての楽器を重ね合った人間の声で置き換えたものです。第48回芸能山城組ケチャまつりは2026年7月29日〜8月2日に開催され、入場は無料です。

新宿三井ビル中庭で焚き火を囲むケチャの演者たち

抵抗として生まれた祭り

祭りを主催する芸能山城組は1974年に設立されました。当時の日本は近代西洋文化へと急ぐ時期で、農村の伝統は時代遅れと見なされていました。矢島晶氏は1976年にケチャまつりを、意図的な対抗措置として立ち上げました。トレンドを先取りするどころか、それ以前から存在し、近代化を拒み続けるバリ島の様式を輸入したのです。半世紀近く経った今も、祭りは同じ姿勢を保っています。2026年のテーマは「生きた脳がAIをしのぐ祝祭空間」です。

ケチャが選ばれた理由はここにあります。青銅打楽器を使うガムランとは異なり、ケチャは声だけを使います。6〜7層の重なりを持つ合唱が、催眠的でトランス的な質感を作り上げます。伝統的な仮面と衣装を纏った踊り手たちが、中央の焚き火を囲んで舞います。BGMも、拡声も、休憩もありません。共同体が一つになって呼吸している音を聴くのです。

新宿三井ビルで伝統的な仮面と衣装を纏ったケチャの踊り手たち

ケチャだけではない

5日間のプログラムは本編だけでなく幅広い内容です。各夜にはバリ島の竹打楽器オーケストラ「ジェゴグ」、和太鼓、グルジア伝統合唱、ブルガリア民謡合唱、そして1988年のアニメ classics『AKIRA』の楽曲「交響組曲AKIRA」を人間の声と電子楽器で生演奏するプログラムも含まれます。伝統の選び方は偶然ではありません。矢島氏は数十年かけて、ケチャと同様に個人の名人芸ではなく集団の人間のリズムに依拠する様式を収集・上演してきました。

参加方法

各日夕暮れ時に上演開始。スケジュールは日により多少異なります。7月29日〜30日は16:00〜21:00、7月31日〜8月1日は15:00〜21:00、最終日の8月2日は14:00〜20:00です。会場は新宿三井ビルのオープン中庭で、都庁前駅(大江戸線)から徒歩5分。チケット、予約、座席はすべてありません。良い立ち見場所を確保するには30分前到着がおすすめです。大雨時は屋内に移動の場合あり。当日は公式サイトで確認を。

公演詳細

  • 日程: 2026年7月29日〜8月2日
  • 時間: 14:00〜21:00(日により異なる・上記参照)
  • 会場: 新宿三井ビルディング 中庭(東京都西新宿2-1-1)
  • 最寄り駅: 都庁前駅(大江戸線、約280m)または西新宿駅(丸ノ内線、約290m)
  • 料金: 無料・予約不要
  • 公式サイト: 芸能山城組 公式祭礼ページ
  • スケジュール・ tips: ケチャまつり イベントページ